ラップブロック«擁壁用»
アンカー部材付きのブロックを積み上げる、練積み同等の壁体強度を有する「アンカー式擁壁工法」です。
許可
- 旧NETIS KT-020077-V
- NNTD 1173
工法選定
コンクリートブロック / アンカー式ブロック
適用目安・選定要素
直高 | 適用勾配 | 日当り施工量 | 工期短縮 | 景観 | 排水性 | 追従性 | カーブ施工 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
~8m/s | 1:0.3~1.0 | 約40m²/日(600型の場合) | ◎※関知ブロッ比 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎※多段積の場合 |
特長
- 普通作業員にて施工可能。
- ブロック5個一組で0.5m²の布設作業となることから、施工は極めてスピーディーです。
- アンカー支圧効果により練積み同等の強度を持った構造体を構築します。
- 現場での生コン打設がほとんどないため、生コン供給が困難な場所では極めて有利です。
- カーブ施工が簡単にできます。
製品単体
カーブ施工例
規格
規格 | 形状(mm) | 基準数量 | 裏込材量(割栗石量) | |
---|---|---|---|---|
緑化積 | 600型 | W2000×h250×b350アンカー長 l=600,パネル□150 | 1.79セット/m² | 0.539m³/m²(1:0.5勾配) |
900型 | W2000×h250×b350アンカー長 l=600,パネル□150 | 1.79セット/m² | 0.807m³/m²(1:0.5勾配) | |
布積 | 600型 | W2000×h250×b350アンカー長 l=600,パネル□150 | 2.00セット/m² | 0.534m³/m²(1:0.5勾配) |
900型 | W2000×h250×b350アンカー長 l=600,パネル□150 | 2.00セット/m² | 0.803m³/m²(1:0.5勾配) |
標準断面図
多段積み
布積み
仕様
正面図
平面図
側面図
端部型
名称 | 材質 | 仕様 |
---|---|---|
コンクリートブロック | 普通ポルトランドセメントまたは高炉セメント | 設計基準強度f´ck=18N/mm² |
ストッパーパネル | ABS樹脂 | T=6mm,□200×200mm |
アンカー材 | 亜鉛アルミ合金メッキ鉄線(500g/m²,アルミニウム10%含む) | 線径:6mm(転造ネジ部M6.8mm) |
施工方法
日当たり施工量の比較
- コンクリートブロック積工
- (間知・ブロック質量150kg/個未満)
- 11m²/日
- ※「土木施工単価2018・春」 P433より
- ラップストーン(600型の場合)
- 約40m²/日
4倍近い施工性の改善となります
安定メカニズム
- 構造と理論
- 構造全体の安定
単体構造は、自然石またはブロックの背面にアンカー材を固着し、その端部にストッパーパネル(支圧板)を装着させた形状です。擁壁構造は、前面材とストッパーパネルの間に裏込材の割栗石(Φ50~150)を充填した構造で、支圧効果により製品と裏込材が一体化します。
アンカー式擁壁工法の構造全体の安定検討には、内的・外的に対する安全性の検討を行います。
- 内的安定の検討
- 外的安定の検討
- 直高の目安
- 耐久性
壁体内部に発生する応力に対して、各部材強度の安全性の検討を行います。
各部材が一体化された´もたれ式擁壁´として、「転倒」・「滑動」・「地盤支持力」について安全性の検討を行います。
直高の目安は600型で3.5m程度、900型で5m程度で、アンカー長を長くすることにより直高8.0mまで積むことができます。土質条件や検討断面等により、その都度当社にて安定計算を行い最適断面をご提案致します。 ※安定計算等詳細については各営業所にお問い合わせ下さい。
アンカー材質は、亜鉛アルミ合金メッキ(500g/²、10%アルミニウム含有)です。亜鉛メッキ以上の耐久性を有する亜鉛アルミ合金メッキ鉄線は、概ね60年程度の耐久性があると判断されます。